2025年 11月 の投稿一覧

スマフォケースの作成

私のスマフォケースをウエットフォーミングで作成してみました。
レザークラフトを始めたころ妻のハンドバックをこの技法で作成した覚えがあります。
今回、2度目の挑戦です。

下は、ウエットフォーミングで型取りに利用した物です。
左から、押さえ枠に利用した人形ケースを壊した木片。
100均で購入したクランプ、板、発泡スチロールのレンガ(スマフォの型)全部で600円位。
黒に着色した1.5mm厚のタンニン鞣し革(A4サイズ1枚)1,000円位。

下は、革を30分ほど水に浸して柔らかくした後、発泡スチロールの型にクランプで固定して一晩乾燥。

スマフォの前部分の蓋となる型取りした乾燥後の革。
久々に挑戦した為と型が柔らかい為か革に撚れが出来てしまった。
型は、木型の方が硬くて良いかもしれません。

下は、裁断した上蓋と前蓋。
上蓋には、裏張りしてみました。
蓋の留め金具は、マグネットを使ってみました。

前蓋の裏側にはマグネットの留め金具が出ない様に裏張りしています。

裁断した革の部品をクリップで仮止めしてバランスをとります。
その後、上蓋をカットしクリアーGで接着。
周囲4mmの空きを取り、3mmの菱目打ちで穴あけします。
KINTの0.55mmの黒の縫い糸で縫いますが、菱目打ちが多少曲がっていて真直ぐには仕上がりませんでした。

下は、側面から見たスマフォケースですが、ウエットフォーミングで出来た革の撚れが気になりました。
コバ仕上げには、トコプロとコバプラスを使ってみましたが出来がイマイチでした。
もう少し、時間をかけて丁寧に下地の仕上げを見直す必要がありそうです。
自分で使うので、まあ、こんなもんかな?

ショルダー用にと、昔キャンプで使っていた細紐を利用してみました。
完成品を見ると菱目穴の曲がりと上蓋のカットのズレが気になりました。

スマフォケースの裏側です。
吊り金具は、100均で購入したナスカンです。
最後に、レザーコートを塗って最終仕上げです。
お疲れさまでした。
因みに、掛った費用はクランプなどを含めて2,000円位かな。
早速、散歩のお供にしています。

バックからミニポーチへ

古いバックからミニポーチにリメークしました。
バックは、落ち着きのあるエンジ色のクロムなめしの柔らかな革です。
妻用にと、スマフォケースにも使えるミニポーチとして作成しました。

下は、古いバックの良い所をカット分解しました。
長年丁寧に使い込み、傷もなく肌理の細かい素敵なバックでした。

バックの裏側は、布生地で袋縫いされていました。
スマフォや小物などを入れるため傷にならない様にスエード革で裏張りしてみました。

下は、ミニポーチを作成するのに必要な部品です。
ポーチのマチ部分とショルダー用の革紐を掛けるための部品を作成。
ファスナーは分解、接着剤が付いて汚れていますが見えなくなってしまうのでそのまま使います。

マチは、本体の底をアールにしましたので幅4cmのアールを付けました。
ファスナーの末端には、革を貼り付けてみました。
カットして揃った部品をクリップで仮止めしてバランスの調整です。
菱目穴に合うように微調整しながら接着剤で張り合わせていきます。
使用した接着剤は、合成ゴム系のG17とGクリヤーを使いました。

本縫いには、KINTの茶0.65mmを使用しました。
直線縫いは綺麗に揃っていますが、底のカーブの部分は不慣れなせいか良く縫えていません。
ショルダーベルト用の丸環を付けた部品は、下の方に付けてしまったのでスマフォなどを入れた場合重みでひっくり返る可能性がありました。

下は、本体にファスナーを付けましたがファスナーの両端の取り付け部分は、折り返し縫いで頑丈にしてあります。
縫いも全体的に綺麗に仕上がっていますので満足です。

下は、左からトコ面の仕上げ剤トコプロ、コバ仕上げ剤のコバプラス(クリアー光沢)、革の仕上げ剤レザーコートです。
今回、コバ仕上げ剤コバプラスを使いましたが革のコバ面の仕上げが雑でしたので綺麗に仕上げることが出来ませんでした。
特に柔らかい素材のクロムなめしでしたので硬さのあるタンニンなめしの様にはいきませんでした。

下は、ショルダー用の革紐と引っかけ金具です。
革紐は、茶に着色してあります。

下は、完成したミニポーチです。
仕上がりサイズは、分解した良さそうな部分からのリメイクで幅18cm・高さ12cm・マチ4cm。
リメイクですのでファスナー部分に汚れが残ってしまいました。
費用は今までの残り革を利用しましたので、部材の費用は500円位。
早速、妻は使っているようです。
気に入って貰えれば嬉しいのですが?