変わった雲

☆ 吊るし雲とレンズ雲(高積雲・矢板市)
吊るし雲はレンズ雲の一種で渦動回転吊るし雲ともいわれ上空の風が強い時に現れます。
空飛ぶ円盤ではないかと思われる特殊な雲で富士山の吊るし雲は特に有名です。

☆ 風の伯爵夫人 (レンズ雲・絹積雲・塩谷町)
レンズ雲は上空で風が強い時に現れるレンズ状の雲です。
イタリアでは「風の伯爵夫人」とも呼ばれています。

☆ フェザー雲(絹雲・鹿沼市上南摩)
鳥の羽毛が舞い上がった様な雲です。

☆ 肋骨雲(絹雲・矢板市)
肋骨雲は絹雲の一種です。
龍の爪の様な手のレントゲン写真の様な不思議な雲です。



雲と鈴木正一郎

先日、古本屋を覗いていたら思い掛けなく懐かしい本を見つけた。
この本は、小学館で発行された自然観察シリーズの”雲”という本です。
著者は鈴木正一郎さんと倉嶋厚さんの共著で、1986年に初版発行された本でした。
あまりの懐かしさに買い求めてしまいました。(購入価格は100円でした。)

私が20歳の頃(1970年)私は雲の写真に魅せられ毎日のようにカメラを空に向けては雲ばかり撮っていました。
ちょうどその頃、宇都宮市内のデパートで鈴木正一郎さんの個展があり、カメラと私の撮った写真を持って会場に行きました。
なんとか先生にお会いして雲の写真の撮り方を指南して貰おうかと思ったのですが、残念ながら先生は不在で友人の方が対応して呉れた覚えがあります。
その時、話を伺いながら雲の表情の素晴らしさを改めて知りました。
展示された写真を見て、何故、青空が真っ黒で雲が真っ白なんだろう。
雲の素晴らしいグラディーションがどうして出るんだろうと、素人ながら思い悩んだ時期でもありました。
私が愛用していたカメラは、その頃人気のあった一眼レフカメラのアサヒペンタックスSPで、いつもカメラにモノクロフィルムを詰めて持って歩いていました。
レンズフィルターにR2やO2、偏光フィルターなどを付けたり、感度の低いフィルムを使いながらなんとか雲の表情を出すことが出来ました。
そして、週末の休みにはフィルム現像、夜には印画紙現像と楽しい時期でもありました。
その後、富士フィルムのミニコピーフィルム(感度32)を使うことで青空が真っ黒、雲のグラデーションが素晴らしく表現できることも知り好んで使った覚えがあります。(コピーフィルムは今は廃番だそうです。)

数年前、宇都宮市のカメラ店で宇都宮南部地区の写真愛好家の写真展があり偶然にも鈴木正一郎さんがそのクラブの顧問だったそうです。
会場の一角に、鈴木正一郎さんの素晴らしい雲の写真が飾られていた覚えがあります。

上の写真は、日光連山をバックにミニコピーフィルムで撮った雲の写真です。
多分、覆いかぶさる雲は層積雲かな。
※ 層積雲(Sc)は地表付近から2000mまでの低い所に現れる雲。くもり雲などと呼ばれています。

東京スカイツリーにて

東京スカイツリーへ行ってきました。
妻と娘と3人で行ってきましたが何時もの込みようには閉口してしまいました。
チケットを買うにも1時間以上掛かり漸く展望デッキに上がることが出来ました。
展望デッキからの眺めは最高。
果てしなく広がる紺碧の空には素晴らしい絹雲が刷毛で掃いたように広がっていました。

閑話休題
東京スカイツリーで食事した後、浅草寺界隈を散策してみました。
まず、東京スカイツリーの全景を見ようと浅草文化観光センターの8Fの展望テラスへ。
展望テラスから眺める東京スカイツリーの全景は最高です。
雷門から仲見世を見ながら浅草寺にお参り、しかし雷門は工事中のためにシートが張られ門を潜ることが出来ませんでした。
参拝した後、ジャンボメロンパンで有名な浅草寺の西参道にある浅草花月堂に寄ってきました。
今回の撮影にはポケットに入るニコンコンデジCOOLPIX120を使用しました。

夕景 渡良瀬遊水地にて

渡良瀬遊水地の第三排水門付近の夕景です。
東の方から現れた高積雲の変化を撮ってみました。

フェザー 現る

栃木県鹿沼市上南摩の南摩ダム建設予定地を見に行った時に上南摩の上空に現れた羽毛状の雲です。
紺碧の大空にフェザー状の雲が現れた時、興奮の余りかカメラを持つ手が微かに震えていたのを想い出します。
羽毛状の雲は、周りの絹雲を崩しながら次第に棒状の絹雲に変化していきました。
雲の分類では、絹雲の中の毛状雲と言うそうです。
下は、羽毛状の雲が変化してゆく様子を撮った写真です。

最初に現れたフェザー状の絹雲です。

毛状雲(Wikipediaより)

只今、発達中!(Vol.2)

積乱雲が発達し絶頂期に達すると雲の天頂が平らになってくる。
この雲は、カナトコ雲と言います。
カナトコ雲は、鉄を熱して整形する時に使われる鉄製の台のカナトコに似ている所から名付けられたそうです。
上の写真は、偶然出会った典型的なカナトコ雲です。粒子がかなり粗いですが。(塩谷町にて)
下は、積乱雲が発達しカナトコ雲の天頂部分から絹雲を吐き出しはじめて次第に崩れてゆく様子です。(栃木市にて)

カナトコ雲(Wikipediaより)

只今、発達中!(Vol.1)

発達中の積乱雲を撮ってみました。
山々の頂にもくもくと雲が湧き始め、見る見るうちに雄大な積雲に変化してゆく。(雄大積雲)
そして、もくもくと発達しながらやがて山の頂を制覇する。
その雄大に発達する積雲の様子は、まさに恐ろしいほどの入道雲。
真っ青な空をじわじわと埋め尽くし、雲の裾には真っ黒な暗雲が立ち込める。
そして、暗雲の中に稲妻が走り、間を於いて天を衝く様な雷鳴が鳴り響く。

45年ほど前に日光霧降高原でモノクロフィルムで撮った積乱雲です。

積乱雲は、夏に多く発生し地表付近から1万6千メートル付近まで発達する。
学名はCumulonimbus(キュムロニンバス)略号はCb。
積乱雲(Wikipediaより)

雄大なる雲

私が雲を撮り始めた頃、大空に広がる雄大な雲達。
この頃は、やっと手に入れたアサヒペンタックスSPを持ち歩き、大空を見上げては刻々と変わりゆく雲の表情をカメラに収めていました。
レンズはアサヒタクマー28mmにY2・O2フィルター、時にはR2フィルターを付けてコントラストを付け雲の素晴らしい表情を撮っていました。
雲の素晴らしいグラデーションを出すにはどうすれば良いかなど悩み多き時代でした。(昭和45年ごろ)

 撮影地 矢板市・塩谷町

天馬現る

昨日は朝から素晴らしい雲が現れていました。
真っ青な空には刷毛で書いたような絹雲。
暫し雲の変化を見ていると木々の間に羽根を広げた様な天馬(ペガサス)が現れました。
ギリシア・ローマ神話に出てくる翼を持つペガサスを思わせるような素晴らしい雲でした。
天馬に見惚れていましたが、時間と共に何処かに駆け去ってしまいました。
下は、同じ場所からの雲の変化です。左の雲には薄い彩雲も現れていました。