










2004年より変わりゆく上南摩をカメラを通して私なりの観点から綴ってみました。
エッセイと写真を全編65編で構成しました。
栃木県鹿沼市南摩地区のキャンプ施設「Snow Peak KANUMA Campfield & Spa」の紹介です。
関東初のSPAを併設したスノーピーク直営のキャンプフィールドです。
現在、建設中の南摩ダムサイト下流に整備された広いフィールドにはキャンプ場・「snowpeak」のアウトドアグッズの売店・弱アルカリ性の天然温泉・地蕎麦で有名な蕎麦店などがあり家族連れでも楽しめる素晴らしいキャンプフィールドです。
日帰りが出来る施設内にある天然温泉 in KANUMA Campfield & Spa
館内には、内湯と露天風呂・サウナ施設があります。
また、露天風呂にある広々とした外気浴スペースにはキャンプで使う椅子が置かれておりのんびりと温泉を楽しめます。
営業時間 10:00 – 21:00(20:30 最終入浴受付)
定休日 毎週水曜日
料金 大人 ¥700 (税込)
小人(6歳~12歳未満) ¥350 (税込)
障がい者 ¥350 (税込)
障がい者(小人) ¥300 (税込)
乳幼児(0~5歳)| 無料
タオルセット(バスタオル/フェイスタオル付) ¥300 (税込)
「源泉・上南摩温泉」は弱アルカリ性の温泉です。
源泉は弱アルカリ性の温泉で肌を滑らかにする効果があることから、「美肌の湯」と呼ばれています。
泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(低張性。弱アルカリ性・冷鉱泉)です。
お湯は微褐色澄明、無味、無臭です。
美肌の成分といわれるメタケイ酸も18.5ミリグラム含まれています。
肌に纏わりつくようなすべすべ感、このすべすべ感がなんとも堪りません。
2004年、師走。
この年も終わろうとする大晦日に雪が降った。
師走に入ってから2度目の雪である。
暖冬といいながらも師走に積もるほどの雪が2度も降るのはここ数年来なかったことである。
何故か例年になく寒い日が続く。
最初に雪が降った日に上南摩を訪れた。いつもの様に南摩川沿いに車を走らせる。
室瀬の里は真っ白な雪が田畑を隠し、周りの山々はうっすらと雪化粧していた。
私は車を止め、カメラを取り出してファインダーを覗いて見た。
降る雪の音だけが微かに聞こえるようでとても静かである。
室瀬から山の狭まったダムサイト予定地を過ぎると、左側に無人の工事現場事務所がある。
その脇にはバス停が立っており、今は鹿沼駅から上南摩行きの路線バスの終点となっている。
この向かい側には一軒の民家があったが撤去され、裏山の木もすべて切られて切り株だけが残る禿山と化している。
200m程行くと粟沢口で、ここにも最近まで民家が4軒あったがすべて撤去されてしまってプレハブ造りのこの地区の公民館だけが残っている。
すこし行くと、以前橋の欄干に”ダム建設絶対反対”と書かれた茅葺屋根をトタンで被せた民家が廃屋となって一軒だけ川沿いに建っている。
村の中ほど下梶又地区の民家もすべてが撤去されて荒野と化し、消防小屋と火の見櫓だけが道脇に残って建っている。
西之入り地区もすべての民家が撤去され、旧梶又小学校の校舎と浅間神社、そしてこの地区の公民館だけが残されている。
ここに来るまで、荒野と化した枯野を貫く曲がりくねった道の脇に並んで立つ電柱が何故か異様に感じてしまう。
山際に祭られていた三日月様の石灯籠と石の祠はいつの間にか無くなっている。
この近くに建っていたログ風の家具工房も暮までにはきれいに撤去されてしまっていた。
かつて上南摩の路線バスの終点があった地区には、小高い丘に立つ数基の墓地と春になると真っ赤なツツジが山の斜面を染める民家がただ一軒だけ残っているだけである。
たぶん新年度になればダム建設用の取り付け道路や工事現場事務所が所々に設けられ、既に決定されてしまった南摩ダムの本体工事が始まるのであろう。
上南摩の禿山の中腹には数箇所目立つように櫓が組まれ、赤と白に上下半分づつ塗られた標識(たぶん、ダムが竣工して満水になった時の位置を記した標識?)がダム工事の遅れを急かしている様に見えてならなかった。
2009年8月、何時ものように南摩を訪れていた。
南摩ダム周辺の工事は、先月と同じく完成に向けて着々と進行していた。
しかし、今回は思いもよらぬ出来事に出会った。
室瀬で里の様子を撮影していたとき、数台の警察の車両が通過したのを目撃した。
しかし、車両のナンバーがすべて鹿児島ナンバーであったのでちょっと気になっていた。
途中、上南摩を撮影しながら旧梶又小学校を通過したとき、先ほどの警察の車両が校庭に数台駐車していた。
そして数十名の警察官が手に棒を持って道路周辺の藪を掻き分けて何かを探している様であった。
私は、徐行しながら通過していつも行く南摩川の源流地向かった。
そして、帰り掛けに旧梶又小学校から歩いてきた数名の警察官に出会った。
私は、徒ならぬ様子に警察官に「何かあったのですか。」と声をかけて見た。
すると、警察官から意外な事実を知らされた。
それは、最近鹿児島県内で起きた失踪事件関連の捜索をしているとの事であった。
また、この失踪事件の捜索範囲は鹿沼市の北西地域まで及んでいるとの事であった。
その内容は明らかではないが、この上南摩地区はダムの建設のため廃村となり、工事が始まるまでは人の近づき難い荒廃された地域であったからではないだろうか。
いずれにしても、この物騒な事件の早い解決を願っている。
栃木県鹿沼市上南摩で悲しい事件が起きてしまった。
昨年の5月、鹿児島県屋久島で起きた男性の失踪事件である。
その後の調べで、栃木県鹿沼市上南摩の最奥にある旧梶又小学校の古井戸に死体を遺棄した事が判明した。
先日の14日には、鹿児島県警と栃木県警の合同捜索で古井戸の検証が行われ、古井戸の中からトランクに入れられた遺体が発見されたそうである。
振り返ってみれば、昨年の8月ごろ何時ものように上南摩に写真を撮りに来た時、数台の鹿児島県警の車両が上南摩に来ていたのを想い出す。
事件の背景となった旧梶又小学校はこの地区に唯一残された建物で、南摩ダム建設により数年前に廃校になり今年には解体撤去される予定であった。
しかし、新政権のダム見直しにより南摩ダムも存続か中止かの対象になり撤去は延期になったようである。
現在は南摩ダム周辺の付帯工事が行われてダムサイト付近では工事関係者で賑わっているが、小学校迄来ると殆ど人の出入りがなく寂しい所である。
何れ南摩ダムが完成すればダム湖の底に沈んでしまう所、犯行が分からないと思いこの地を選んでしまったのだろうか。
いずれにしても本当に悲しい出来事である。
栃木県鹿沼市上南摩地区で建設中の南摩ダムを訪れてみました。
ダムサイトの堤体工事は天端まで進んでいるように確認できました。
ダムサイト上流側の法面の工事もかなり進んでいました。
下の写真は、展望台から見たダムサイト方面です。
南摩ダムが完成すると堤高は86.5m、堤長は359.6m、堤体積は2,400,000㎥
コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム。
ダム堤体に建設中の洪水吐き工事の上流側。
取水設備工事。
南摩ダム建設で使われる原石の資材を採取する原石山。
ダムサイト直下の室瀬集落から見た洪水吐き工事。
現場入口にはゲートが設けられ事故防止のため工事関係者以外
の立ち入りは禁止されています。
南摩ダムにて2024にブログを新設しました。
過去の南摩ダムに関する記事も順次投稿していきます。
南摩ダムは、2003年より現地を写真で取材を続けてきました。
完成する2026年3月までダム工事の進捗を取材して行きたいと思っております。
ダムサイト上流より 2025年1月の撮影
ダムサイト直下室瀬地区より 2024年11月撮影
ダムサイト上流より 2023年5月撮影
ダムサイト直下室瀬地区より 2023年5月撮影
ダムサイト直下室瀬地区より 2023年5月撮影