
栃木県鹿沼市南摩地区で建設中の南摩ダムを数カ月ぶりに訪れてみました。
南摩ダムは、コンクリート表面遮水型ロックフィルダム(CFRD)型式のダムです。
ダムの規模は、堤高86.5メートル、堤頂長359メートル、総貯水容量5100万立方メートルです。
ダム本体はほぼ完成し、現在、試験湛水が行われています。
思川開発事業 資料
思川開発建設所オフィシャルサイト
渡良瀬川ダム総合管理所
南摩(なんま)ダムができるまで YouTube

杓子沢トンネルを抜けると左側にダム管理棟があります。
現在、その脇に駐車場と展望台があります。
下は、展望台から見た南摩ダム洪水吐の様子。


上と下の写真は、南摩ダム上流側に設置された取水塔です。
取水塔は、ダムに貯めた水を取り入れて下流河川へ放流するための施設です。
選択取水とは、下流の環境や目的に応じた水温や濁度の水を選択して取水することです。
思川だより

下は、展望台に設置された南摩ダムの案内システム。
右側は、杓子沢トンネルと三ツ石橋。

室瀬地区から見た南摩ダム。
ダム直下の室瀬地区からはダム提体からの洪水吐を見ることが出来ます。
下の建物は、南摩ダム揚水機場です。
※ 揚水機場は南摩ダム下流に位置し、鉄筋コンクリート造2階建て、延べ面積 1,388 ㎡と南摩ダム管理棟に並ぶ大規模建物です。
思川開発事業は、南摩ダムと大芦川・黒川を導水路で結ぶことで水融通を行い、洪水調節や水道用水の供給を目的とした事業です。
揚水機場は、南摩ダムから流下した水をポンプの力で大芦川・黒川へと押し戻す(送水)機能をう建物です。

ダムの洪水吐から流れ出た水は、揚水機場から南摩川に排出されます。

2023年5月に下流側から撮影した洪水吐の工事の様子です。
