那須温泉

喜楽旅館(老松温泉)那須町 2015.12.26(アーカイブ)

栃木県那須郡那須町湯本の老松温泉の喜楽旅館を紹介します。

喜楽旅館は、国道17号線(那須街道)を北に向かい那須郵便局手前の湯川に掛かる橋の手前を右手に入った突き当りにあります。旅館の100m手前に駐車場がありますので車を置いてそこから歩いて行きます。(車では通り抜け出来ないみたいです。)

細い道を歩いて行くと左手下に旅館の屋根が見え、その奥の右手に事務所らしき建物がありそこで入浴料500円を払います。

温泉の入り口は事務所の向き合いにあり、そこからスリッパに履き替えて階段下の浴場へと向かいます。

旅館の入り口に掲げられた看板。踊り場のある木製の周り階段。
浴場手前に置かれた洗面台。
浴場への廊下、奥には客間があるみたいです。
浴場の入り口と脱衣場。

お客様が少ないせいか、今回は奥の浴槽のみ湯が張られていました。
湯口にコップが置いてあるということは、飲泉が出来る事ですね。

湯が張られていない浴槽の内部です。
浴室内は全て無垢の木材を使っていて年輪を感じます。
木枠には長年使った証が深く刻まれていました。

帰り際、ご主人に声を掛けると自家源泉を見せてくれました。
10段ほどの狭い石段を降りると右手に源泉がありました。
源泉からは地下道にホースを通して浴場まで引いているみたいです。

泉質は、アルカリ性硫黄泉。
温泉は、自家源泉掛け流し乳白色の硫黄泉で硫黄臭があります(それほど酷くない匂い)。
浴槽の湯温は41℃位で長湯するには最適です。
飲泉ができ、特に胃腸病に良いみたいです。糖尿病にも良いらしいですよ。
コップが置いてあったので飲んでみましたが硫黄泉特有の渋みを感じました。
日帰り入浴料金は、 500円(大人)300円(子供)。
営業時間は、8:00~20:00。

崩れ落ちてしまった木造の客間、かな?
旅館脇にひっそりと建っていた石仏。何となく寂しそうです。
喜楽旅館の全景。左奥には廃墟となったホテル跡がみえます。
駐車場にある記念碑かな。那須の珍湯と刻まれていますね。
でも、何が珍湯なのかな?

喜楽旅館(老松温泉)
栃木県那須郡那須町湯本181

編集後記
宿のご主人とちょっと話してみたのですが、やはりネットでも話題になっているように近いうちに廃業を考えているようですね。
崩れに任せた建物などをみても、その様子が見て取れますね。でも残念。
珍湯と言うぐらいに体にも良い評判の温泉ですからこれからも続けて頂きたいのですが。
でも、深刻なご事情があるみたいですね。
全国的にも評判の良い温泉なので、テレビなどのマスコミからも取材の依頼があるそうですよ。
那須温泉の湯本でも休業や廃業が多くなり、昔の華やかな温泉場というイメージがなくなってきていますね。
これも時代の流れ、仕方がないのでしょうね。
ここから、上の方に上がると有名な鹿の湯があります。何時行っても混んでいるのでまだ浸ったことがありません。

※ 画像・データは、2015年12月に撮影したものです。
2025年9月現在、喜楽旅館(老松温泉)は廃業されています。

取材・撮影日 2014年06月03日
2015年12月26日


天狗の湯(那須町北温泉)2014.10

栃木県那須郡那須町湯本の北温泉を紹介します。北温泉は那須湯本でも一番奥まった谷間にあります。
ここには、駒止の滝の駐車場と整備された展望台がありこの日も駐車場は満杯多くの観光客が来ておりました。

北温泉には大丸温泉の駐車場から甲子温泉に抜ける296号道路から途中左折して駒止の滝の駐車場に入ります。そして、ここから400mほど山道を下った所に一軒宿の北温泉があります。

私も、40年ほど前北温泉には来たことがありますが、その当時温泉には興味が無く、山歩きに凝っていて確か三本槍岳から赤面山の裾をから北温泉に抜けた覚えがあります。その時の赤面山の紅葉が素晴らしかったのを覚えております。
北温泉は40数年前とほとんど変わりない温泉湯治場の原風景でした。

建物内部は昔のまま。全てがアンティーク調に包まれていました。
この、ひなびた雰囲気を撮ろうと大きい三脚を構えて施設内を撮っておられて方もおりました。(羨ましかった)
帳場で入浴料700円を支払いまずは天狗の湯へ直行。天狗の湯は北温泉のメイン。ちょっと狭い浴場には天狗様の面が3体掲げられ、ランプに浮かび上がる様は異様な雰囲気。
天狗の湯は、飲泉も出来るため混浴の浴場です。この時も女性が入っていましたよ。

下は、別の場所にある川原の湯、余笹川の源流の流れを見ながら湯量豊富な露天風呂、打たせ湯を満喫することが出来ます。紅葉の最盛期は素晴らしいでしょうね。

下は相の湯、温泉プールの北側にあり昔の風情が残る浴場です。
全面が古い板張りで、今は女湯と男湯に分かれているので安心して湯あみ出来ます。

泉質は、単純温泉・弱食塩・鉄泉。原泉掛け流し。
泉温は、41℃位かな。
効能は、婦人病・痔疾・神経痛・胃腸病・不妊症・冷え性など。
日帰り温泉入浴料は、大人700円、子供400円。
入浴時間は、AM8:30~PM4:30。
露天風呂ではバスタオル着用も可能。内湯はダメ。
詳しくは北温泉のオフィシャルサイトで。

下が北温泉で有名な泳げる温泉プール。広さは15m×10m満々と満たされた湯量豊富な温泉がダイナミックですね。
女将さんから、温泉プールに入るにはタオルで隠すか露出しないようにと助言がありました。しかし、この時プール脇のベンチに女性が数人居ましたので残念ながら入る勇気がありませんでした。でも人目を気にせずダイナミックに入りたいですね。(道路からは丸見えですよ)
余談ですが、以前、BSテレビの温泉番組で清水国明さんがここで湯しぶきを上げて入っている様子が印象的でしたね。

※ 2014年10月の取材ですので最新の情報をご確認下さい。

北温泉 オフィシャルサイト
栃木県那須郡那須町湯本151
TEL 0287-76-2008