石山にて(塩谷町佐貫)

ネガフィルムフォルダーを整理していたら懐かしいフィルムが出てきました。
今は、廃版になってしまった富士フイルム ミニコピーフィルムHR2 135 36枚撮りのネガフィルムです。
この頃は、ミニコピーフィルムで雲ばかり追いかけていた。
カメラは、一眼レフアサヒペンタックスSPとタクマーレンズ各種。
もう、40年も前の頃の写真遍歴です。

写真を撮っては、押し入れにこもって現像タンクにフィルムを巻き付けて自家現像に明け暮れていました。
その後、ダークバックを手に入れてからは押し入れ暗室は卒業。
インターネットでは、フィルムスキャナーで読み取ってPhotoBlogで写真を公開していました。
フィルムスキャナーを処分してしまったのでAdobe PhotoShopを利用してネガをポジに変換。
フィルムスキャナーからニコンD3200へ

写真は、40年前に塩谷町佐貫で撮った風景写真です。
この頃の石切り場は操業しておらず、廃墟となっていました。
この光景を見て、敢えてコントラストの強いミニコピーフィルムを使ってみました。
今でも、空の青さと石山の岩肌の白さが印象に残っています。

下は、岩山に付けられた道を登り切った所から見た岩山の風景。
誰もいない岩山の真っ青な空に浮かぶ真っ白な雲が何故か寂しい。

廃墟となった石山に、秋風が吹き秋の訪れを告げるススキを見ると芭蕉の俳句が頭を過る。

”石山の 石より白し 秋の風”

※ 芭蕉は石川県金沢から小松へ、那谷寺(なたでら)を訪ねました。
奇岩霊石のそそり立つお寺です。
奇岩霊石を目にした芭蕉は、上記の句を詠みました。
寺の奇岩霊石は「凝灰岩」で灰白色の岩山です。