2025年 9月 の投稿一覧

医王山 興生寺(壬生町)第二十一番札所

栃木県下都賀郡壬生町にある医王山興生寺の紹介です。
興生寺は、壬生町中心部より西方にある由緒あるお寺です。

古い桜木の石門を進むと山門があります。(上写真)
下右は、境内から見た参道。

山門を潜ると広い境内があり、中央に本堂、左手に瑠璃殿があります。

医王山興生寺は、平安時代初期(807年)に開創されその後、戦国武将壬生家により寺格が整ったといわれています。
江戸時代までは、壬生城主の祈願所でもありました。
宗派は、真言宗智山派でご本尊は大日如来です。
下野三十三観音霊場第二十一番札所にもなっています。

本堂は、平成15年に改修復元工事が行われました。
本堂内を案内して頂きましたが、丸柱や差鴨居などにはケヤキが使われています。
また、格天井に描かれた絵の素晴らしさには目を見張ってしまうほどの素晴らしさです。

本堂脇には、寺へ伝わる古文書が展示されていました。

格式ある木造の本堂の素晴らしさにも目を見張ってしまいます。

本堂脇には古い瑠璃殿があり、中には薬師如来・十二神将・聖観音・六観音が祀られています。

境内には、元禄十年(1703年)に植えられたとする太いカヤの木があり、町の天然記念物に指定されています。

興生寺で頂いた下野三十三観音第二十一番の御朱印です。
私が訪れたときはお盆前の大変忙しい時期でもありました。
それでも、親切に対応して頂きました。
しかし、お寺さんの檀家様も多く、忙しい時期にはなかなか対応できない事があるそうです。

医王山 興生寺
栃木県下都賀郡壬生町本丸2丁目15−31
TEL 0282-82-0538

記事撮影 2017年08月05日

瑠璃光山常楽寺(鹿沼市)番外

栃木県鹿沼市下粕尾地区にある常楽寺の紹介です。
常楽寺は鹿沼市中心部から南西へ15kmほどの所にあります。

彼岸花に囲まれた手水舎で手と口を清め境内へ。
参道の右手には朱色のお堂瑠璃堂があります。(下写真)

正面には、中野智玄(録事法眼)を祀った朱色の録事堂があります。(下写真)

下は、境内から見た録事堂。
録事堂には萩が咲き乱れていました。

常楽寺は花の寺としても有名で東国花の寺百ヶ寺にも参加しています。
栃木第六番札所で御朱印もいただけるそうです。
下は、彼岸花に染められた常楽寺。

常楽寺は、真言宗豊山派のお寺で薬師瑠璃光如来をご本尊として祀られています。

常楽寺は、建久元年1190年に没した名医中野智元(録事法眼)を祀ったお寺です。
中野智玄(録事法眼)は安蘇郡粕尾村の人で病気治療の名人といわれ、文治年中(1185年~1190年)、智玄は糸脈で後鳥羽上皇の病を判断しお薬を処方して差し上げたところお悩みはたちまち平癒してしまったそうです。

下は、録事堂脇にある石仏と案内板。
石仏は、智玄と妻・娘をかたどったものといわれています。

常楽寺
栃木県鹿沼市下粕尾949

記事撮影 2017年09月20日

加蘇山神社(鹿沼市)番外

栃木県鹿沼市上久我地区にある加蘇山神社です。
加蘇山神社は、鹿沼市街より県道240号線で西方へ18kmほどの山間部にあります。
荒井川に沿って一番奥の上久我石裂地区まで行くとここには数軒だけが残る限界集落です。
道の左手には、加蘇山神社の社務所がありここで御朱印を頂くことが出来ます。
※ 御朱印は社務所拝殿の賽銭箱の上に置かれているので料金を箱の中に入れて頂く事が出来ます。
但し、売り切れている場合あるので注意(今回、私も頂けませんでした。)

鳥居を潜り、右手にある手水舎で手と口を清め、右手奥にある社務所の拝殿で参拝。
広い境内には立派な神楽殿があります。
神楽殿の鴨居には天狗信仰のシンボルが奉納されていました。

鳥居奥の建物(集会場?)の玄関には石裂山と書かれた大きな篇額が掲げられています。
ここは、石裂山の登山口でもあります。

集落から沢沿いに800mほど行くと、深い木立の中に加蘇山神社が見えてきます。
石段を登ると鳥居の奥に大きな杉の木が2本あり石段の奥に加蘇山神社の本殿が鎮座しています。
この2本の杉の木は樹齢500年といわれ、鹿沼市の天然記念物に指定されています。

ここは、石裂山回遊登山コースの入り口でもあります。
下は、樹齢800年の双幹の杉の木。

蝉時雨の中、石段を登りきると左手に手水舎、中央に拝殿その奥に本殿があります。
深緑の中に光り輝く古社は、荘厳さおも感じられます。

加蘇山神社は、神護景雲元年(767年)に勝道上人が開山したと伝わる古社です。
御神体は、磐炸命、根裂命、武甕槌男命を待つって今須。
五穀豊穣、家内安全、火難消除、武勇の神として知られています。

2007年12月22日公開の映画『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』では撮影地として選ばれています。
栃木県フィルムコミッション

下は、鹿沼市の天然記念物に指定されている樹齢500年の双幹の杉の木。

加蘇山神社の正面入り口。

下は、上久我集落を流れる荒井川の清流。
この地域は限界集落ともいえ、数件の住居が廃墟となっていました。
左手奥の住宅はも廃墟となっていました。

下は、加蘇山神社手前にあるこの地区の学校の廃墟。

”廃校に来て口ずさむ里の秋”
詠み人 樋山

加蘇山神社
栃木県鹿沼市上久我3880
加蘇山神社(鹿沼市) 参考サイト

記事撮影 2017年09月05日