南摩にて2009年8月アーカイブ失踪事件

2009年8月、何時ものように南摩を訪れていた。
南摩ダム周辺の工事は、先月と同じく完成に向けて着々と進行していた。
しかし、今回は思いもよらぬ出来事に出会った。

室瀬で里の様子を撮影していたとき、数台の警察の車両が通過したのを目撃した。
しかし、車両のナンバーがすべて鹿児島ナンバーであったのでちょっと気になっていた。
途中、上南摩を撮影しながら旧梶又小学校を通過したとき、先ほどの警察の車両が校庭に数台駐車していた。
そして数十名の警察官が手に棒を持って道路周辺の藪を掻き分けて何かを探している様であった。
私は、徐行しながら通過していつも行く南摩川の源流地向かった。
そして、帰り掛けに旧梶又小学校から歩いてきた数名の警察官に出会った。
私は、徒ならぬ様子に警察官に「何かあったのですか。」と声をかけて見た。
すると、警察官から意外な事実を知らされた。
それは、最近鹿児島県内で起きた失踪事件関連の捜索をしているとの事であった。
また、この失踪事件の捜索範囲は鹿沼市の北西地域まで及んでいるとの事であった。

その内容は明らかではないが、この上南摩地区はダムの建設のため廃村となり、工事が始まるまでは人の近づき難い荒廃された地域であったからではないだろうか。
いずれにしても、この物騒な事件の早い解決を願っている。

栃木県鹿沼市上南摩で悲しい事件が起きてしまった。
昨年の5月、鹿児島県屋久島で起きた男性の失踪事件である。
その後の調べで、栃木県鹿沼市上南摩の最奥にある旧梶又小学校の古井戸に死体を遺棄した事が判明した。
先日の14日には、鹿児島県警と栃木県警の合同捜索で古井戸の検証が行われ、古井戸の中からトランクに入れられた遺体が発見されたそうである。
振り返ってみれば、昨年の8月ごろ何時ものように上南摩に写真を撮りに来た時、数台の鹿児島県警の車両が上南摩に来ていたのを想い出す。
事件の背景となった旧梶又小学校はこの地区に唯一残された建物で、南摩ダム建設により数年前に廃校になり今年には解体撤去される予定であった。
しかし、新政権のダム見直しにより南摩ダムも存続か中止かの対象になり撤去は延期になったようである。
現在は南摩ダム周辺の付帯工事が行われてダムサイト付近では工事関係者で賑わっているが、小学校迄来ると殆ど人の出入りがなく寂しい所である。
何れ南摩ダムが完成すればダム湖の底に沈んでしまう所、犯行が分からないと思いこの地を選んでしまったのだろうか。
いずれにしても本当に悲しい出来事である。

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